夏着物 白たか上布 絹 小松織物工房
お色:絹鼠色x革色
(*お色の詳細は「和色大辞典」を参考に記載させて頂いております。)
夏の光にさらされて、さらりと風が抜ける――
見た目にも、肌ざわりにも涼を感じさせるこの布は、山形・白鷹地方に伝わる撚糸技法で織り上げられた、絹の夏織物「白たか上布」です。
「上布」と聞けば麻を思い浮かべるかもしれませんが、これは絹でできた上布。
風合いはまるで麻のようにシャリっとしていて、さらに絹ならではのしっとりとしたやさしさをあわせ持ちます。
着るほどに肌になじみ、さらりとした心地よさが身体を包みます。
経糸には、ほどよいハリとシャリ感を出す「半煉り」加工を施した糸。
緯糸には、強く撚った糸と撚りのない糸を組み合わせ、独特の伸縮性と弾力を持たせています。
その結果、表面にはわずかな凹凸が生まれ、織りの滑りを防ぐ実用性と、見た目の豊かさを兼ね備えた仕上がりになっています。
節のある真綿糸が雨絣のように現れるのも、この白たか上布ならではの美しさです。縦縞のリズムに揺らぎをもたらし、夏の雨が静かに降り注ぐような風情を感じさせます。
織りの過程では、撚りや伸縮の異なる糸同士が交わることで、縞にムラが出たり、緯糸に段のような表情が生まれることがあります。
また、部分的にすくい織のような風合いが見られることもありますが、こうした揺らぎも、この布が持つ自然な表情としてお楽しみいただけます。
絹の艶と、麻のような清涼感。
「白たか上布」は、夏の装いに涼を添えながら、素材と織りの妙が生む美しさを静かにまとわせてくれる、特別な一枚です。
*『当店の写真撮影では、実物のお色や生地感をできる限り近くなるように明るさや彩度、精細度を調整して撮影させて頂いております。』
絹100%
未仕立て品
幅:39.7cm
展示会等一般相場価格
¥200,000(税込)
#きもののすみか夏物
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