【廃盤】スティガ/ エメラルド/中ペン
以下卓球王国引用
高貴なエメラルドの輝き。
スティガ史上、最速の“5枚合板”
クラシックなデザインを踏襲しながら、グリーンのラインがデザインをグッと締める。このラケットの名は『エメラルドVPS V』。スティガが5枚合板でもプラスチックボール時代を戦える1本として投入した自信作である。
『エバンホルツ』や『ローズウッド』などの硬い上板を採用した「ハードウッド」シリーズ、添芯に軽量で硬い木材を入れる「VPSテクノロジー」を駆使した『インフィニティVPS V』など、他とは一線を画す5枚合板をリリースして人気を博しただけに、今度の『エメラルドVPS V』にも期待せずにはいられない。
『エメラルドVPS V』は、上板に黒檀が使われている。ただし、『エバンホルツ』で使用されている黒檀ではなく、黒檀の中で最も重く硬い青黒檀を採用し、今まで以上に弾く感覚をしっかりと持たせている。
そして添芯には『インフィニティ』と同じく「VPSテクノロジー」の板を入れることにより、ボールをつかむ感覚を作ってくれる。つまり、今までのスティガの2大テクノロジーの融合により、さらにつかんで弾む5枚合板が誕生したという。
スティガがこだわったのはボールのつかみと弾きのバランスと言うが、実際に打ってみると、一般的な5枚合板にはないスピード感を体感できる。『エバンホルツ』ほど前へ飛び出す感覚がないため、スピードが速いがコントロールの高さもある。
そして弾いても、かけても一段上の威力を感じることができた。特に上回転のラリーでは打法への対応に驚いた。ボールを曲げたり、落としたりする5枚合板の特徴を活かしたプレーはもちろん、弾いて直線的に決めたい時には、まるで特殊素材で打ち込んだようなスピードボールも出すことができた。「木材だと威力が出ない」「特殊素材だと安定感がない」と悩んでいる両ユーザーにオススメできるラケットだ。
「スティガ史上、最速の5枚合板」というふれ込みも頷ける。価格はかなり高額だが、攻撃的な木材を求めている人、プラスチックボール時代も木材で戦いたい人にはピッタリだろう。これから中~上級者を中心に使用者が続出すると、ここで予想しておこう。それだけのポテンシャルと可能性を秘めているラケットなのだ。
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