東洋エンタープライズの60周年を記念したもうひとつのスペシャルエディションが、この「ブロケード」のスーベニアジャケット。数あるヴィンテージスカジャンのなかでも極めて希少な、刺繍ではなく「織り」で絵柄が表現された作品である。ブラックのボディに輝くシルバーの糸で描かれているのは日本古来のモチーフである笹と虎、そして雷雲と龍。1950年代初期ごろ、スカジャンのバリエーションのひとつとして、群馬県の桐生や山梨県富士吉田の郡内など関東の歴史ある織物の産地で織られたブロケード生地が用いられていた。スーパーレアとされる髑髏柄やハンドプリントよりもさらに珍しい、ウルトラレアなコレクター垂涎の一着である。
リバーシブル面は、大きく翼を広げる鷲が描かれたスカジャンらしい刺繍の絵柄。松の枝の独特なタッチ、鷲の目を強調する赤いライン、クチバシや爪、羽先の躍動感あふれる曲線の表現からは、当時の刺繍職人の高度な技術とセンスを垣間見ることができる。歴史的価値のみならず芸術性も高い逸品。
“KOSHO & CO.” SPECIAL EDITION
テーラー東洋のコレクションの中でも特に厳選した逸品をディテールにこだわり再現するのが、このスペシャルエディション。横振り刺繍で緻密に描かれた図案はもとより、アセテート生地の打ち込みを調整してヴィンテージと遜色なく仕上げ、ウールリブも旧式の横編み機を使用して1着ずつ編み上げている。リバーシブル仕様のファスナーについても50年以上前のファスニング機械を再稼働させ、当時と同じ手曲げのものを再現。テーラー東洋の前身である港商(こうしょう)商会のラベルを使い、ヴィンテージスカジャンの最盛期を彷彿とさせる仕上がりとなっている。
テーラー東洋のサイトでは発売日にsold outしていました。
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